おはようございます。
神道研究家の藤原美津子です。
大型連休が明けて、通常業務が
戻ってきているでしょうか。
「五月病」
という言葉もありますが
世の中の流れに
流されるのではなく
時流を作る人に
なりたいものですね。
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【1】今日の道しるべ
事業承継に必要な2つの視点
【2】編集後記
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【1】今日の道しるべ
事業承継に必要な2つの視点
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事業を次世代へと引き継ぐ
事業承継は、経営者にとって
重要な問題です。
先代社長は、後継者のために
何を承継させたらよいのでしょうか。
また後継者は、先代から
何を受け継いだらいいのでしょうか。
事業承継の問題は、先代が後継者に
手渡す視点も重要ですが、
大志塾では、経営者の心得の1つに
「受け手7割」と伝えています。
受け手7割とは、例えば、
神主さんのお祓いを受ける時に
家や社屋を新築するときなど
祓いを受ける側の気持ちが
7割大事であると考えて受けて頂く。
つまり、
受け手である経営者が、
《真剣に、家や会社の繁栄を想い
お祓いを受ける気持ち》が大事
になります。
これは事業承継の場合にも
同じことが言えると、私は考えます。
事業承継の成功は
手渡す側(つまり先代の力)だけで、
完結するのではなく、
むしろ受け手(後継者)が
どんな気持ちで承継するかで
結果が大きく変わってしまう
からです。
後継者の「受け手7割」の力が
大きく伸びるように、
ぜひ本日のメルマガを
読んでみてください。
先代が、社長という地位や
財産などを次世代の人に
手渡すことは、
高級車や自家用ジェット、
豪華な船を渡すようなものと
同じだといえます。
なぜなら、
会社と、高級車や
自家用ジェット、豪華な船には
共通点があるからです。
それは、会社も
車も飛行機も船も
「命をのせて運ぶもの」
だということ。
大きな会社であっても、
一人乗りの船(一人起業家)
であっても、
自分を含め、社員全員の
「命を乗せて運ぶもの」
に変わりません。
だから
会社が目指す目的地に着くために
経営者は、忘れてはならないことが
あります。
それは運転(経営)技術。
乗り物を安全に目的地に
着けるためには
飛行機で言えば気流
船で言えば海流や潮目を読む力と
判断が必要です。
それがないと潮の流れに流されて
目的地につけないだけでなく
沈没してしまうかもしれません。
ビジネスで言えば、
時流を読む目と共に
会社の方向を決める判断。
運転そのものは、
運転手に任せたとしても
判断は、社長みずからがすべきこと。
同族会社であれば、
会社は、親が子に手渡すことが
出来ます。
しかし
親が手渡すことが出来ないもの、
それは、時流を読む目や判断等
乗り物(会社)を動かす力です。
これは後継者の中で育てていく
しかないのです。
人が育つためには、時間が必要です。
ですから後継者が、承継した後
○○会社という乗り物を動かす力を
本人が身につけられたか?という
見極めをしてあげてください。
大事なことは高級車を渡すだけでなく
運転の技術、会社を維持運営する力を
育てる(つもりになる)こと。
こんな言葉があります。
「金を残すのは、下」
「仕事を残すのは、中」
「人を残すのは、上」
次の号では、
車と運転技術の両方があっても、
もう1つ《大事なあること》
についてお伝え致します。
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【2】編集後記
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最近読んだ本でのおすすめです。
糸川英夫著 PHP文庫
『驚異の時間活用術』
なぜこれほど差がつくのか?
目から鱗の話が満載です。