心の負担を軽くし、明日の英気を養うために、心の鎧を脱ぐ No,110


人の上に立つ人は、孤独である。

だからこそ、その日その日に
しっかり休息をとることも
仕事のひとつといえます。

そのためには、心の負担を
いかに軽くするかが勝負です。

今日は、日本神話(古事記)の
お話から、「禊ぎ」を取り上げ、
心の負担を軽くするヒントを
お届け致します。

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『古事記』では、黄泉の国から戻った
イザナギノミコトが、

「穢れた国へ行ってしまった」として、
筑紫の日向の橘の小門の阿波岐原で
禊を行ったと記されています。

川に入る前に、
身につけていた杖や帯、衣などを
一つひとつ外していくと、
そこから次々と神々が生まれました。

さらに
水の中で身体を清めることによっても、
新たな神々が生まれたと伝えられて
います。

汚れをただ抱え続けるのではなく、
身につけているものをいったん外し、
水によって自らを清め新たにしていく。

この神話は、
経営者や責任ある立場の方が
心の負担を軽くするためにも
活かすことができます。

経営者は守るべきものが数多く
あります。

会社を守り、社員を守り、
ときには厳しい判断を下さなければ
なりません。

不用意に弱さや隙を見せることが、
経営上のリスクにつながる場合も
あります。

だから、緊張を解くことができず、
知らず知らずのうちに
肩や心に力が入ってしまうのです。

隙を見せないために、
ご自身が無意識で身につけているもの、
それを”心の鎧”だとします。

しかしこの心の鎧を
一日中まとい続けていれば、
心も身体も休まりません。

仕事を終えても緊張が抜けず、
眠りが浅くなったり、

翌朝まで疲れを持ち越したりすることも
あります。

だからこそ、一日に一度は心の鎧を
意識して脱ぎ、自分を解放する時間を
持つことが大切です。

先ほどの古事記の話を
思い出して下さい。

イザナギの神様が、
”禊ぎ”のために川に入る前に
身につけた物を1つ1つ脱いでいく

衣服や刀など外していく度に
新たな神様が生まれたとあります。

一日の中で心の鎧を脱ぐなら、
お風呂に入る時間が最適です。

お風呂に入るとき、
衣服を着たままという人はいません。

ですから服を一枚ずつ脱ぐときに、
その日まとっていた心の鎧も
一緒に脱いでしまうのです。

「社長としての自分ではなく
ハダカの自分に返ろう」

そう心の中で区切りをつけながら、
湯船につかってみてください。

入浴によって身体が温まると、
筋肉の緊張がやわらぎ、
心身がリラックスしやすくなります。

就寝前の適切な入浴は、
眠りに入りやすい状態を整えることにも
つながるとされています。

身体の汗や汚れを洗い流すだけでなく、
その日に心へ積もったものも洗い流す。

そう考えることで、
心の負担も軽くなっていくのでは
ないでしょうか。

大切なのは、
その鎧をなくしてしまうことでは
ありません。

必要なときには身につけ、
一日の終わりには、きちんと脱ぎ
心も身体も休めること。

明日を迎える心と身体の軽さが、
きっと変わってくるはずです。