経営者の大願成就を叶え、百年企業の礎をつくる塾《大志塾》
塾生の声01.大志塾で溶けた創業者である父との葛藤
不動産管理会社
代表取締役 田中雄二様(仮名)
ご神縁をいただいて
大志塾の創設者 の藤原大士先生との出会いは2005年に遡ります。
私は長い間、創業者である父との確執と葛藤で、父の呪縛から逃れられずにいました。
その当時の私は全てに否定的で、周囲には攻撃的で感情の起伏が激しく、のちに藤原先生にも「君の顔には剣がある」と評されたこともありました。
当時、私は社長になる前でしたが、若手経営者の会を立ち上げようと奔走していました。
そんな折、藤原先生との不思議なご縁が重なり、藤原先生の出版前の原稿を読ませていただきく機会に恵まれました。
原稿をお預かりして帰る電車の中で読み始めたところ、あっと間に引き込まれ途中下車して読み進めたほど。その内容の素晴らしさに感動したあの日はいまでも忘れられません。
その後、いてもたってもいられずに藤原先生にお電話させていただきその感動をお伝えしました。
そんなご縁で若手経営者の会の仲間にもぜひ藤原先生の話を聞いてもらいたいと、講師をお願いしたのが大志塾とのご縁の始まりでした。
不思議なことに藤原先生との出会いの前後一か月半は、体温が上がり体重が落ちて、自分の中でも何か大きな歯車が動きはじめたような感覚がありました。
それまで、神事にはまったく興味も縁もなかったのですが、大志塾で藤原先生の教えを賜り、定期的に祓い清めを受けてご神縁をつないでいただくこととなりました。
父への憎しみと葛藤
ずっと、心の奥にこびりついた父への確執や葛藤に苦しんでいたのですが、9年前の師走大祓祭前日、藤原先生より「お父様への憎しみの気持ちは溶けました」とおっしゃっていただきました。不思議なことにその翌日には自分でも父への憎しみの感情が溶けてなくなったことを実感しました。
子供の頃から抱えてきた父との憎しみや葛藤を祓い清めて、3年かけてゆっくり表層に上がってくるのを待って、準備が十分に整ってから溶かしていただいたのだということを後々藤原先生から伺いました。 少しずつ確実に変化していったおかげで、それ以降は父に対する憎しみの感情が戻ってくることもありません。
その後は私が落ち着いて父の話が聞けるようになり、父も私の話を否定せず経営者の先輩として助言をする穏やかで理想的な関係となりました。
大難を中難に、中難を小難に、小難を無難に
不動産を賃貸していますとトラブルは日常茶飯事です。父の代理で裁判担当をしていた私は、常に複数の裁判案件を抱え、相手の理不尽な言い分を丸のみする負け和解ばかりが続き、気持ちがかなり荒みました。
また、社員が私たち父子の確執のはざまになり辞めてしまうことも多く、十数年勤めていた幹部社員をはじめ、当時7人いた女子社員のうち5人が辞めてしまうということもありました。
現在では裁判案件もほぼなくなり、不法占拠されていた物件を藤原先生にお祓いしていただいたところスムーズに退去。物件価値が上がるということも。
ご神縁をいただいてることで何か問題が生じたとしても最悪の事態に至ることもなく、大難が中難に、中難が小難、小難を無難にと、守られていることを感じ感謝の念に絶えません。
藤原先生とご縁をいただいた翌年の2006年に父から社長の座を任されました。 2017年には当時の所有物件の家賃総額が、2006年当時の約5倍となり、とりわけ2015年に金融機関からの力強い融資で大きな賃貸ビルを所有する会社のM&Aが成立し、会社の基礎が固まりました。その結果、会社の仕組みも進化し、業績が一気に拡大しました。
今年は変革期から会社を支えてくれていた勤続十年以上のご縁が深い社員のお祝いができたことに深い感慨を感じました。
大志塾の教え
藤原先生の魂からのご指導を深く感じた出来事がありました。
同じ釜を食べる経営者の会の友人が金融機関からの融資が受けられずに困っていたのですが、わたしが手を差し伸べずにいると、藤原先生から
「君は、自分の時は必死に祈願するのに、仲間の会社の時には、なぜ友人として必死に祈願しないのか。自分だけよければいいというのでは、ここに来る資格はない、それが出来ないのなら次から来なくていい」とお叱りを受けました。
そうなんです、藤原先生は常に私以上に私のことを全身全霊で祈願してくださっていたのです。
藤原先生が私にしてくださったことを次は私が周りの方へ返していくのだと。そのことを教えてくださっていたことに改めて気がつき、身の震える思いでした。さらに本当の大愛とはこれだと涙が溢れてきました。
思い起こせば私が藤原先生に最初にご縁をいただいたのも「仲間にも先生の話を聞かせたいという」一心からでした。
私は自分がよければいいという気持ちを深く反省し、初心に戻らせていただきました。
二代目経営者で創業者の先代との葛藤がない人は皆無ではないでしょうか。
私のように多かれ少なかれ、何らかの葛藤を抱えていると思います。
この親子関係の葛藤はすべてに影響します。兄弟などの家族関係の悪化だけではなく、最終的には会社をもつぶしてしまった方の話も耳にし、実際見てきました。
私自身も長い間「自分は親父とは違う」という全否定から物事を捉えて、父を超えてやるといった相対的な他人軸になっていた時は、社員が次々と辞めていくということがおこり、問題が次から次へと山積していきました。
藤原先生から「クジラのようにまず一旦すべてを飲み込みなさい。すべて受け入れなさい。」と教えて頂いた言葉は、私の心の奥に大きく響きました。
父のせいにしているうちは何も変わりませんでした。
自分を振り返り、本気で自身と向き合う機会をいただけたことに今でも心から感謝しております。
自分一人で出来ることは限られています。
神事をとおして大自然の教えに立ち返り、仲間に助けてもらいながら一つの方向に向かって進んでいく。
中心に戻れるための心の持ち方、人との接し方、自然との接し方、そういう基礎中の基礎を、厳しい中にも大きな愛情をもって教えていただけるというのは、ここ大志塾にしかありません。
藤原先生からは「一つ一つの物ごとは、点ではなく線でとらえて繋ぐことが大事です。それは神事も同じ。一つ一つの点だと後に残らないが、1つのことを土台にして次に繋いでいく。登山道のようにゆるやかに登っていきながら、気がついたときにははるか高いところに到達することが出来る。」と教えていただきました。
同じような葛藤を抱えている方、求めている方とともに、さらに学びを深め実践してまいります。今後どもご指導・ご鞭撻を賜れますようよろしくお願い申し上げます。
インタビュー
2018年3月 小田原 大志塾にて