チャンスを活かす!一度に「いい話」が来たときの留意点とは No,084

2025年8月31日
伊勢神宮 内宮 荒祭宮へ向かう下り石段
「人」字に見えることから「踏まずの石」と言われている

「不思議といろんな話が、
一度に舞い込んできた」。
そんな経験はありませんか?

仕事や人との出会いには
“波”があります。

何もなかった時期から一転、
急に様々なご縁やチャンスが
押し寄せる──

そんなとき、
私たちはどのように進むべきでしょうか。

もちろん「運が向いてきた!」と、
そのまま波に乗るのも一つの選択肢
です。

もしあなたの準備が整っていれば、
流れに乗ることで道が拓けることも
あるでしょう。

しかし、
実際には“準備を超える話”が一気に来る
ことの方が多いのです。

今日はそんなときの対処法について、
お伝えします。

◆ パターン別に考える

一度にくる「いい話」には、
主に2つのパターンがあります。

1.異なる分野から、
  別々のいい話が同時に来る場合

2.同じテーマで、複数の選択肢が
  同時に現れる場合

今回は、1の「異なる方面から、
別々のいい話が来たとき」について
お話しします。

◆ 全てを受け入れるのは、危険

異なる分野からのいい話を、
すべて受け入れることは困難です。

もし無理に引き受けたとしても、
一点集中に比べると成果が
小さくなってしまいがちです。

以前、私のもとにこんなご相談が
ありました。

「国内1件、海外3件の
 仕事の依頼が急に舞い込みました。
 どれも魅力的で、どれを選ぶべきか
 迷っています。

 実は、藤原先生の伊勢神宮
 参拝研修に申し込んでから、
 こうしたことが起きたのです」

こんなとき、
あなたならどうしますか?

このご相談に、私は次のように
お答えしました。

「今来ているお話は、
 すべて一度お断りください。

 なぜなら、○○さんにとっては今、
 事業を広げることよりも、
 現在の基盤をしっかりと固めること
 が優先だからです。

 もし本当にご縁のある話であれば、
 今断っても、また必ず戻って
 きます。

 安心して“今やるべきこと”に
 集中してください」

数ヶ月後、その方から
こんなお礼のお声が届きました。

「あのとき海外進出を決断しなくて
 本当によかったです。

 もしあのまま新しい話を
 進めていたら、肝心の“本丸”が
 崩れてしまったかもしれません」

この事例のように、目の前の好機に
飛びつくことだけが、正解では
ありません。

ときには“断つ”勇気が未来を守り、
より大きな果実を実らせるのです。

◆ 経営と農業は似ているところもある

こんな風に考えてみましょう。
仮にあなたが農作物を育てる農家
だとしたら。

芽が出、実をつけ、やがて収穫を迎える。

しかし、育てる“実”を絞らなければ、
どの果実も小粒になってしまうのです。

植物には、
一度に育てられる数の限界があります。

だからこそ、摘果(てきか)という作業が
必要なのです。
(摘果とは、必要な数を残して、
後は摘み取ること)

ビジネスでも同様です。
すべての「いい話」を受け入れてしまう
ことは、結果として、どれも中途半端に
終わり、小さな成果しか生まなくなります。

ぜひあなたにとって、
育てるべき芽は何なのかを見極めて、
訪れたチャンスの芽を大きく育てて
くださいね。

次回は、「チャンスが同時に訪れたときに
頼る神様とは?」 についてお届けします。

大志塾の伊勢研修でも、必ず訪れる
神社です。

どうぞお楽しみに!