
上に立つ人は、
自分が発する言葉によって、
社員や部下の「本来の力」を
さらに引き出すことも、
逆に、その力を封じ込めてしまう
こともあります。
言葉ひとつで、
やる気を奮い立たせ、自信を持たせ、
本来以上の力を発揮させることが
できます。
その一方で、言葉ひとつで自信を
失わせ、追い詰めてしまうことも
あるのです。
それほどまでに、
上に立つ人の言葉は強い影響力を
持っています。
だからこそ、相手の良さを引き出し、
成功率を高める言葉を選ぶことが
大切になります。
しかし実際のビジネスの現場は、
社長にとって“戦場”とも言える
厳しい場。
つい語気が強くなり、
棘のある言葉を投げてしまいがちです。
実際に個別コンサルの際にも、
「社員につい言葉が強くなってしまう」
「いつの間にか社員と距離が
出来ている」
というご相談を受けます。
お話を聞いていると、
ご本人の意思にかかわらず
相手を萎縮させ、
失敗に導いているのではないか
と思われる言葉が少なくありません。
たとえば――
「しくじるなよ」
「失敗は許されないぞ」
「上がるなよ」「緊張するなよ」
「あわてるな」
もしあなたが大きな交渉や、
重要なプレゼンの直前に
こうした言葉をかけられたとしたら
どうでしょう。
余計に緊張し、しなくてもいい失敗を
引き寄せてしまうかもしれません。
叱咤激励のつもりであっても、
逆効果となり、かえって失敗を
誘発する場合があるのです。
では、次のように言い換えたら
どうでしょうか。
「しくじるなよ」「失敗は許されないぞ」
→ 「成功をつかんでこい」
「上がるなよ」「緊張するなよ」
→ 「いつもの力を出せば大丈夫だ」
「あわてるな」
→ 「落ち着いて、
本来の力を出していこう」
同じ場面でも、
言葉を少し変えるだけで、
相手に与える印象は大きく変わります。
人は、「適度な緊張」を保ち
「冷静沈着」に事にあたると、
より大きな力を出せるようです。
ですから、相手の緊張を和らげつつ、
本来の力を最大限に引き出す言葉を、
ぜひ選んでください。
これは社員や部下にかける言葉
だけでなく、自分自身にかける言葉
にも当てはまります。
「上がるな。緊張するな」
ではなく――
「自分は本番に強い。
誠意を尽くして、
いつも通りの力を出そう」
そう言い聞かせることで、
本番に強いあなたの力が
発揮されるはずです。
ポイントは「禁止」より「肯定」。
神道でも大事な“言霊の力”を、
ぜひ経営の場で活かしてください。
